津波注意報の考え方

2012-09-04

こんばんは。西郷宗範です。

先日の津波注意報の疑問について、昨日本会議だったため部局に確認ができなかったので、きょう市民安全部に確認しました。

津波注意報については全国瞬時警報システム(J-ALERT)で発報と同時に防災無線で周知することは可能です。

しかし、J-ALERTを使用した場合、全防災無線の同時発報しかできません。

横須賀市の場合、地形的問題から全てが一斉に放送を行うと聞き取りづらい場所が出てきます。

そのためAB放送という、隣り合った2本を交互に鳴らす方式をとっています。

もちろん津波警報など(場合によっては津波注意報でも)は急いで避難する必要があるため一斉放送を取ります。

(警報以上はJ-ALERTによる発報となります。サイレン音がなりますので内容がわからなくてもとりあえず避難を開始してください)

今回のフィリピン近海での地震による津波注意報の場合、遠方からの津波であるため手動によるAB放送を実施しました。

また、時間的に1時間近く放送が遅かったのも、夜間であるため何度も注意報で鳴らすよりも、避難対応が充分取れる範囲の時間内で適切と思われる時間に発報するという配慮が行われています。

なお、解除の放送がなかったという話もありましたが、22時から翌6時までに出た解除については内規でいかなる解除報も流さないことになっているので放送されていないとのことです。

なぜ、こういう状況になっているかというと、深夜に至っては来るか来ないかわからない注意報や解除などどうでもいいという考えの方がいて、苦情が殺到するそうです。

心配で夜も眠れないという方もいると思うのですが…

今回は停電等もなくテレビ等で情報を入手できましたし、結果的に津波が起きることはありませんでした。

しかし必ずしも同じ状況とは限りません。

全ての市民が同じ状況にいるわけではないのですから…

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