尾道空き家再生プロジェクト
きょうは尾道市を視察しました。
横須賀と同じように谷戸を抱える尾道市…
昨年、我々は空き家等の適正管理に関する条例を制定しました。
しかし、単純に条例で管理するだけではなく空き家をどのように対策していくかも重要です。
そこで、尾道市の空き家バンクと同市NPO法人空き家再生プロジェクトの取り組みについて視察しました。
まず、空き家バンクですが、尾道市の空き家バンクは平成14年に開始されましたが、平成19年までにあまり効果が見られないことから空き家の実態調査を行い、平成21年からNPO法人と組んで新たな空き家バンク制度を開始しました。
この事業では単に行政とNPOだけではなく宅地建物取引業協会も連携し、協働での事業となっています。
これにより今まで居住者が見つからなかった物件も1年間で20件も見つかるなど飛躍的に伸びたそうです。
空き家バンク制度は多くの市町村で行っていますが、NPOとの協働事業というのは珍しいケースかもしれません。
特に尾道市は下水道の普及率が低く、いまだに汲み取り式のトイレという物件も多いそうですが、それでも居住者が見つかるというのは町の魅力もあるのかもしれません。
そして、古くから暮らす住民と新たに居住しようという住民の間の取り持つのがNPO法人のようです。
これには、NPO法人が取り組んできた空き家再生プロジェクトも大きく関わっているように感じました。
空き家再生プロジェクトは単に空き家を再生するリフォームやリノベーションとは違い、市民の憩いの場の提供や新たに暮らそうという方への尾道のくらしのサポートとなる場を提供しています。
こうした事業が、空き家バンクを利用する人たちの助けになっているのかもしれません。
横須賀ですぐに取り組める事業ではないかもしれませんが、行政だけでなく民間活力も利用した事業として非常に参考になりました。
詳しくは報告書で…
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