礼砲交換見学

2012-06-05

こんばんは。西郷宗範です。

きょうは朝から防衛議員連盟事業のひとつとして、海上自衛隊観音崎警備所と本邦訪問インド海軍艦艇の間で交換される礼砲の見学に行ってまいりました。

礼砲とは国際儀礼で行われる大砲を使用した敬礼のことです。

なんでも起源は諸説あるそうですが、もっとも一般的なのは大航海時代の17世紀、軍艦が外国の港に入る際に、敵意がないことを示すために、搭載している全体方を打ち、弾が込められていないことを証明したことが始まりだそうです。

当時の大砲は先込め式なので、入港前に発射すれば弾をこめていないことが証明できたというわけです。

その後、搭載している大砲の数を撃つと財政的にも苦しいということで、経費削減の一環として礼砲の発射回数は最大21発と決められたそうです。

発射回数は受礼者や国によっても異なるそうですが、最大21発は「国旗、国家元首(天皇、国王、大統領など)、皇族」で、以後基数発毎に「副大統領、首相、国賓」(19発)、「閣僚、特命全権大使、大将(統合・陸上・海上・航空幕僚長)」(17発)、「特命全権大使、中将(陸・海・空将)」(15発)、「臨時代理大使、少将(陸・海・空将補)」(13発)、「臨時代理公使、総領事、准将(代理指揮官を含む)」(11発)、「領事」(7発)となっているそうです。(一部自衛隊鹿児島地方協力本部HPから抜粋)

今回は21発だったので最高の礼を持って、入港したということですね。

そして、こちらも礼砲を持って答えたというわけです。

5月7日にヴィシャカパトナム東部海軍基地を出航し、ベトナムやフィリピン、上海と寄港し6月5日から9日までの5日間横須賀で歓迎行事やスポーツ交換などを行ない、帰りはマレーシアやシンガポールなどに寄港して7月上旬に東部艦隊基地に帰国するそうです。

インド海軍管艦艇の訪日は4カ月ぶり20回目で、横須賀へは5年ぶりの3回目とのこと。

今回は駆逐艦「ラナ」、補給艦「シャクティ」、フリーゲート「シヴァリク」、コルベット「カルムク」の4隻が訪日しました。

それにしても、先日の東部方面混成団記念行事の模擬訓練時の大砲の音も凄まじかったですが、礼砲用の大砲からの距離はさらに近かったこともあり、凄い迫力でした。

普段は入れないところですし、礼砲も今では数年に1回あるかどうか…

きょうは貴重な体験ができました。

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