神奈川県津波浸水予測図(素案)
こんにちは。西郷宗範です。
昨日、神奈川県津波浸水予測図(素案)が公表されました。
先日の防災体制等整備特別委員会の資料にもありましたが、個人的には、「想定外を無くすために、最悪となるように想定」という考え方に疑問を感じます。
指摘したい点は、想定をしているにもかかわらず、想定外を無くすと言っている点です。
それでは、これ以上のものは来ないと言っているような気もします。
今回の津波浸水予測図は最大クラスの津波ということで、1000年に1回程度の頻度のものということですが、各沿岸市町でも、これに基づいて対策を講ずるのはなかなか難しいかもしれません。
今後、頻度の高い津波(100年に1回程度)のものについても公表される予定ですが、こちらについてはハード・ソフトの両面から対策が必要とのことです。
そして、注目すべき点は、今回の津波をシュミレーションするに当たっては、これまで想定されていた三浦半島断層群地震と東京湾北部地震については、平成20年の神奈川県地震被害想定調査以降、新たな知見がないことから、東京湾における最悪の津波を想定するため三浦半島断層群地震に対して三浦半島断層群地震-鴨川低地断層帯地震という連動型の地震設定が設定されました。
同様に、東京湾北部地震に対して東京湾内地震を設定したそうです。
そのため、三浦半島断層群地震及び東京湾北部地震については、シュミレーション実施対象から外されたそうです。
連動型という点については確かにありうるケースですので必要とではあると思いますが、これまでの震源域からずれる可能性もあるので、その辺が各市町の信ぴょう性に欠けるというところなのではないかと思います。
一つの資料だけでは見難い点も、津波浸水想定検討部会のどの資料と併せて見ると、見えてくる課題もあると思います。
今後の特別委員会での審議の参考として、詳しく勉強していきたいと思います。
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