教育課題「不登校・いじめ・体罰」を考える

2013-04-23

こんばんは。西郷宗範です。

きょうはお世話になっている団体が主催した講演会に参加しました。

講演の内容は「不登校・いじめ・体罰など学校の現状と地域社会に願うこと」で横須賀市教育委員会の指導主事の方が講演されました。

昨年来、どのテーマもニュースなどでも再三報道され、非常に重いテーマであるとともに早急に考えなければならないテーマです。

今後、こうした相談も増えてくることが考えられますし、教育委員会の考え方なども認識していおく必要があります。

そういうことでは、非常に良い機会でした。

まず、不登校がどのようなものか…

不登校は年間30日以上欠席した児童生徒のうち、何らかの心理的、情緒的、身体的、社会的要因や背景によって登校しない・できないこと(病気や経済的な理由は除く)です。

現在の児童生徒の年間の登校日数が200日程度ですので、少ないようにも感じられますが、統計上の児童生徒が年間に休む日数が3日から4日程度ということから考えれば非常に多いことになります。

特に不登校の出現率は横須賀は高いほうですが、改善率も高いそうです。

実際、神奈川県自体が一昨年まで全国一の不登校率だったそうで、大分下がってきてはいるものの現在も4位ということです。

なぜ出現率か高いのかの原因は特定ができないのが現状とのこと…

不登校は特別なことではなく、どの家庭でも起こりうる問題だそうです。

そして、不登校への理解と対応が間違っていることも多く、極端な指導や放置などにより改善がされていないことも見られるようです。

子どもたちが出すサインを見逃さず、あたたかく見守り、話を聞いてあげることが必要です。

実際、親だけでなく周りからの目も大切なのではないかと思います。

身近な親が迷えば子どもにもそれが以心伝心してしまうのではないかとも感じますし、子どもだけでなくそうした状況の子どもがいる親の話も聞いてあげることが必要なのかもしれません。

「思ったようには育たないが、育てたように育つ」という言葉が講演の中にありましたが、確かにそうなのかもしれません。

続いて、いじめは当該児童生徒が、一定の人間関係のあるものから、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているものというのが定義だそうです。

しかし、子どもたちもプライドを持っています。

いじめられていることを周囲に知られたくないことから、精神的な苦痛を否定してしまう子も少なくありません。

こうした状況をいかに察知してあげるか…

教師だけでなく、家庭や、周囲など多くの目で見てあげていないといけないのだなーと改めて感じました。

続いて、体罰…

体罰とは定義することができないそうです。

教育基本法11条では「校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、学生、生徒及び児童に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない。」とされています。

では、懲戒とは…

一例をあげると、我々の子どもの頃もあったのではないかと思いますが、何かをして立っていなさいと言われた記憶がある方もいるのではないでしょうか。

教室内で立たされている分にはこれは懲戒となるそうです。

理由は立たされていても授業は聞くことができるから…

しかし、昔からある廊下に立たされるという行為…

これは体罰なのだそうで、さらに苦痛を伴うバケツを持たされるという行為は教室の中でも外でも体罰となってしまうそうです。

体罰の認識は世代によっても様々…

きちんと認識しないと非常に難しいですね。

今日学んだこともまだまだ一例にすぎません。

さらにいろいろ勉強をしないと、これらの問題を考えることは難しいかもしれません。

今後もいろいろ学んでいきたいと思います。

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